不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-



「はぁ・・・。」



私は、深いため息をついた。



母親のおかげで、話がうやむやになってしまった。



ふと、怒っている自分が、馬鹿らしくなってきた。



「・・・もう、いいよ、コウ。・・・とりあえず、マイには、きちんと謝っておきなさいよ。」



私は、疲れた表情でコウに言った。



「わかった。・・・当然、きちんと海堂には、謝って来るけど、謝れば、ルミちゃんも許してくれるってことだろ?」



「・・・うん。」



私は、コウの言葉に肯いた。



「分かった。それじゃ、行って来る。」



コウは、そう言うと、イスから勢いよく立ち上がった。