「ねぇ、リョウとコウとマイってどういう関係・・・なの?」
私は、思い切って、少し離れた距離に立っていたリョウに声を掛ける。
リョウは、鋭い目つきで私を射抜き、「お前には関係ない。」と、冷たく言い放つ。
「そう・・・だよね。」
私は、何も言い返すこともできずに、ただうなずいた。
「ちょっと、アンタ、そんな言い方ないでしょ?」
いきなり、私の前に座っていたミヤビが立ち上がり、リョウに詰め寄る。
しかし、リョウは、そんなミヤビを一切見ようともしなかった。
「ちょっと聞いてるの?」
ミヤビがリョウの肩に軽く手をおいた瞬間、リョウが、いきなり、キレた。
「俺に触るな。」
静かだが、怒気のこもった声が、店内に響く。


