彩花と焼き肉食べ放題の約束が。
「なんか予定あった?」
「……ううん!!全っ然大丈夫!!」
即キャンセルするから!!
「そう、よかった。じゃあ明日の5時、学校の駅んとこに来てくれる?」
「うん、わかった!!」
「……じゃあ、明日」
そう言うと、亮は一方的に電話を切ってしまった。
亮ともっと話したかったな。それに亮の様子、ちょっとおかしかった。
でもそんな不安吹き飛ばすくらいの喜びが、今の私にはあった。――明日、亮と会えるんだ!!
そういえば、亮の私服見るのは初めてだ。亮、どんな感じなんだろ。きっとかっこいいんだろうなぁ。
「あ!!わ、私は、何着ていこう……髪も……!!」
こうしちゃいられん!!と、私は箪笥から服を引っ張り出した。そうして、ファッション雑誌を見ながら、夜中まで洋服と睨めっこを続けたのであった。