春の陽射しが降り注ぐ晴天の下、私、高橋ゆかは高校一年生になった。

地元から一時間半もの距離があるこの学校には、見知らぬ顔ばかりだ。

これから新しい生活が始まるというウキウキドキドキの中、私はある焦りを感じていた。

それは――…やばい、私、ダサすぎじゃね!?

周りの子はストパーをかけサラサラの髪――中には薄く茶色がかっている子もいる。スカートはギリギリまで短くなっており、制服も軽く着崩されている。そして入学式だってのに、薄く化粧を施している子までいるではないか!!とても同い年とは思えない風格を漂わせている。

それに比べ私は癖毛の剛毛をとりあえず二つに束ね、申し訳程度にスカートを折り、ブラウスのボタンを一つだけ開けているという中途半端な頑張りをみせたスタイル。

彼女らと比べると完全なイモ子だ!!