「打ち上げ、行くだろ?」
レオがあたし達に聞く。
今はライブが終わったとこで、あたし達以外の観客はスタッフに会場の外に出るようにと促され、しぶしぶ帰っていく。
「残念ながら僕は帰るよ、明日も仕事だからね。今日はありがとう。」
しゅうちゃんがそう言って去っていこうとするから、マリカも彼についていく。
「ごめん、あたしも帰るわ。今日は楽しかった☆」
「えっ、ちょ、マリカも?」
一人残されたあたしは戸惑ってしまう。
そんなあたしに意味ありげな笑みを見せ、マリカ達は去って行った。
「じゃあ、あたしも…」
帰ろうかなって言おうと思った時、レオに引き止められた。
「後で送ってくからさ、少し付き合えよ?あの2人で帰してやれば?」
…マリカの為か。
あたしは小さく頷いた。

