“あれってザックの甥とかじゃね?さっき楽屋で見た。"
トニーの言葉に、ショージが続ける。
“なんかアンバランスなカップルだな。女の方、普通じゃん?なんて言うか、可もなく不可もなく?”
“…そうかな?彼女、あと数年したらいい女になるよ。”
ショージの言葉にライアンが少し考えながらそう言った。
“へぇ、意外。お前あーゆーのも好みなん?”
ショージがからかうように言う。
“ってか、どっちが浮気よ。まぁ別にいいケド。”
あたしはそう言ってワザとライアンから離れた。
“モーガンーっ!そーゆー意味じゃないよぉ、俺の一番はモーガン以外有り得ないからっ!”
そう言って抱きしめてくる彼を、あたしはやっぱり突き放すなんてこと出来なくて、流されてしまうんだ。
小さな罪悪感を感じながら…

