ステージ上のライトが落ちて、観客達が動き出す。

終わった…

そう思ったらライアンがあたしに抱きついてきた。

“やべー、Japan最高☆”

確かにライブは大成功だった。

観客もかなり盛り上がってたし、いいつなぎが出来たと思う。

機材を片付けながら、ちらりと観客席を見る。

さっきの一際目立つ男の子と、支えられていた女の子が喋っているのが見えた。

明るいところで見ると、ホントに完璧なまでに整った顔の彼は、その辺の俳優よりもかっこいい気がした。

“どーかした?”

ふと気づくと、あたしの視線の先を不思議そうに見つめるライアンがいた。

“もしや浮気!?超イケメンじゃん、彼っ!"

あたしの視線の先の男の子を見て、ライアンが叫ぶ。

それに反応するように、他の2人もあたし達の視線の先を見つめた。