「あんたは無理。軽すぎ。」
「なんでだよ、だからマリカしか見てねーよ今は。昔のコトなんて忘れろよ、な?」
「悪いけど過去も今のあんたを作りあげてんの。信用出来ない男は無理、あきらめな。」
マリカはなぜかレオのアプローチに落ちない、この学校で唯一の女だと思う。
レオはマリカ狙いであたしに近づいてきたわけじゃなかったけど(あたしがそう思いたいだけ?)、仲良くなるにつれて、マリカとも話すようになり、当然のごとく彼女に惚れた。
いつものコトだったのに、なぜかあたしの心は痛くて。
信じられなかった。
こんな見た目だけの男、絶対惚れない自信はあったから。

