“わぁ、すごいっ!超おいしそ~♪”

朝からコーヒー以外何も口にしてなかったから、今さらお腹が減ってることに気づく。

“ありがとうございます!いつもこんな朝食食えるなんて、一緒に住んでる人は幸せですねー。ダンナさんですか?今朝は仕事?”

ライアンがそう何気なく言いながら朝食を口に運ぶ。

“ダンナではないんだけど、友達以上恋人未満って言うのかな、まぁ昨日フられちゃったんだけどね☆”

彼女が無理に笑ってみせる。

ようやく泣いたような目元の理由が分かった。