「また明日ね、幸歩。」


「うん…また明日…。」



梗子に手を振って別れた後、私は微妙にテンションが低くなる。


これから、先生にお願いをしに行かなくちゃ…。



先生に言うのをためらってたら、いつの間にか、お母さんの出張が明後日に迫ってきちゃった…。


いい加減、そろそろ切り出さないとマズいよね…。



カバンを持って教室を出た私は、ゆっくりと音楽準備室へ向かった。