「先生、薬は?ちゃんと飲まないと治らないですよ?」 私は、キョロキョロと辺りを見回して薬を探す。 「ベッドの横にあるから俺がとるよ…。」 立ち上がろうとする先生の腕を掴んで止める。 「あっ…、先生は座ってて。私がとりますから…。」 私は薬をとった後、キッチンでコップに水を入れて先生に渡した。 「ごめんな…。何から何まで…。」 先生は“ありがとう”って言った後、薬を飲んでベッドに戻った。