先生にキス〈4〉

「ダメですっ!先生、ちゃんと自分で飲めるんですから、スプーンを使ってください!」


火照る顔を俯けながら、スプーンを先生に渡した。


「…さすがに、それは無理かあ…。」


少し残念そうな声を出しながら、先生は再びスープを飲みはじめた。



今度は私が熱出しそうだよ…。


風邪ひいてても、いつもの先生は健在なんだね…。







先生は、あっという間にスープを飲み終わると、“ごちそうさま。”って言って、私の肩に寄りかかった。