先生にキス〈4〉

「えっ…何?もしかして、和丘…俺に……」


「あ〜っ!先生!この花束は、3年間お世話になった先生へ私たちから感謝の気持ちです。」


危険な発言をしそうな先生の言葉を慌てて遮って花束を渡す。


ここが教室だってこと、忘れてませんか!?


プライベートモードにならないでほしいんですけど…。



「みんな、こんなに素敵な花束、本当にありがとう。俺、教師として至らないこともたくさんあったけど、いつも、みんなの笑顔に救われてた。このクラスで過ごした思い出はずっと忘れない…。」


顔が少し隠れてしまうくらい大きな花束を手に持ちながら、話す先生の瞳は少し潤んでいた。