先生にキス〈4〉


「先生って数学得意だったんですか?」


「ん〜、得意ってほどでもないけど、わりと好きだったなあ。」


そっかぁ…。


案外、私の最初に感じた先生の印象も間違ってなかったんだな…。




「よし!幸歩の髪、乾いたよ。」


話をしているうちに、いつの間にか髪は綺麗に乾いていた。


「先生、ありがとうございま……ひゃっ…!」


ソファーから立ち上がりながら、お礼を言ってる途中で、視界がブレたかと思うと、私は先生に抱きかかえられていた。