先生にキス〈4〉

「で、先生。今晩食べたいものは何ですか?」


強引にもう一度、先生に同じ質問を振った。


「だから、み……」

「それ以上言うと、晩ご飯作らずに先生の家から強制的に撤退しますから!」


ムスッとした顔で先生を見た。


ちょっとは懲りてくれるかな…?


な〜んて期待を抱いたものの…


「俺が、絶対にそうさせないから。」


余裕の笑みを浮かべる先生に、私は勝ち目なんて微塵にも感じることは出来なかった。