先生にキス〈4〉

「もう、ここから先は大丈夫だから幸歩は景色を見てていいよ。サンキューな。」


先生に爽やかな笑顔でお礼を言われると、素直に嬉しい…。


けど、やっぱり昔からの性格はなかなか変わらなくて、


「わ…私は別に地図を適当に見てただけなので、何もしてないですけど。」


な〜んて、素っ気なく言ってしまう…。


でも先生は、そんな私を優しい笑顔で包んでくれるんだ…。


再び走り始めた車の中で、景色よりも先生の横顔を見てしまう私がいた。