「先生、私…お弁当持って来たんです。だから…」



「え?お弁当?幸歩の手作り?」


「はい…そうです。」


先生、食い付きが良すぎ。

抱きしめていた先生の手が突然緩む。



「じゃあ、昼ご飯食べるか!せっかく幸歩が俺のために作ってきてくれたみたいだし。」


「えっ…あの…別に先生のためとかじゃなくて、お母さんにお弁当を作ったら、たくさん作り過ぎちゃって…それで…」


って、先生…私の話聞かないで、先に足取り軽く部屋に戻っちゃってるし…。