先生にキス〈4〉


「あ、お兄ちゃん。私、ちょっと話したいことがあるの。」


もしかして、重大な相談…とか?


私、ここにいない方がいいかなあ…。


「幸歩ちゃんも、そのまま聞いててもらって全然構わないからね!」


知未さん、もしかして私の考えてたこと分かった…?


知未さんは、一度、遥斗の顔を見つめてから私たちの方を見ると、軽く深呼吸をした。




「実は、私と遥斗…結婚しようと思ってるの。」