先生にキス〈4〉

「知未さん!それ違います!同棲はしてません。今日は、たまたま泊まりに来ただけです。」


私は首と手をブンブンと横に振った。



「なんで、そんなに全身で否定してんの?」


先生は口を尖らせながら、私の顔を覗き込む。



そりゃあ、否定するでしょ!!


同棲なんてしてないんだから!



「そっかあ。でも、また泊まりに来てあげてね。なかなか近過ぎて来にくいかもしれないけど…。」


知未さんに微笑みながら言われて、私は小さく頷いた。