「想來(ソラ)―っ。そーらー!」

一階からの姉、想華(ソウカ)の
声が部屋に響く。
その声がだんだん近づいて
部屋の扉が開いた。

「想來!いつまで寝てんの!」

「ん~。もう少し~」

「何言ってんの。遅刻するよ?」

「ん~…、えっ!?うそ!?」

急いで携帯の画面を見ると
いつも起きる時間から
30分過ぎていた。