「玲ってさ、」
私が彼を見ていると急に彼が口を開いたから、すぐに反らし前を向いた。
「なに?」
「すっごい有名なんだね」
有名?
あぁそっか。
何となく言いたい事が想像つく。
「……なんか、そうみたいだね。」
そう言ってみると。
「ははっ。自分で認めちゃうんだ」
彼は笑った。
「…嫌だから、なんか。開きなおって認めてみたの。」
そう言った私に「そっか。」と彼は言った。
「だけど、あんなのを嫌なんて。やっぱ玲は不思議だね。てゆうより少し変わってる」
「…変わってる?私が?」
「そう、変わってる。」
「わかんない。」
どうして?
私はあんなの嫌でしょうがない
「美人で可愛いくてスタイルがいい。」
は?
「………。」
「藤崎玲って男子がいつも噂してる。」
「知らない。」
「女子も藤崎玲を噂してる」
「………。」
何を……。
「あんだけ、回りに言われたら普通の女子ならまんざらでもないんじゃない?」
「…私は嫌。」
「だからさ、玲はやっぱ変わってる。」
「わかんないって。」
「藤崎って、玲の苗字でしょ?最初聞かされてさ、レイって玲かなってちょっと解んなかったけど。藤崎玲は超美少女。なんて誰かが言うもんだから直ぐにわかったよ」
「…そう」
それはどうゆう意味よ?
サラッとよく本人に言えるんだね。
それより君だって…
