たった二回しか会っていないのにね。
始めてな感覚に自分の気持ちにどうしたらいいのかわからない。
この気持ちを……
何と呼べばいい?
音楽に被さって昼休みの終わるチャイムが聞こえてきた。
下ではいっそう騒がしさがまし、徐々に静かになりだした。
私も戻らなきゃいけない。
あと何分かたったら授業だって始まる。
音楽プレイヤーをしまい立ち上がる。
…うわ、なんだろ。
また体が重い。
あぁダルい。
あと少しあと少しだけここに居よう。
そう思ってまた腰をおろした。
すると急に
カチャ
ガチャッ
ノブをひねる音がする。
え?
キー
扉が開いたと同時に扉に顔をむける。
眩しい。
目を細めるけど逆光でよく見えない
誰?
先生?
生徒?
ガチャン
扉が閉まるとようやく顔が見えた。
「え…」
蓮。
