ハントウメイ




音楽を聴きながら瞳を閉じる。


彼が、蓮の顔が浮かぶ。

鮮明に蘇る。



私を呼び出した女達の言葉を思い出した


「………はっ。」

笑っちゃう。


蓮、君はとんでもなく厄介な事が学校には待ち伏せているみたいだね。



『蓮くんは他の男子と違うの!』



確かに、綺麗な顔をしてるもの。


綺麗な肌、筋の通った鼻、形のいい唇。

そして記憶に焼き付いて離れない、あの瞳。



女子が騒ぐのも無理ないかな。


だけど、


女子と話さないのなんて以外だったな。


だって私には話すどころか話しかけて来たもの。

なんてちょっと優越感。


って……、私なんで嬉しがってんのよ。



てゆうより、蓮の事ばかり考える。

最近は瞳をとじれば蓮の顔ばかり浮かぶ


私、どうかしてる。



駄目よ、だめ。


こんな気持ちは駄目。…嫌だ。








ギュッと強く瞼をつぶると音楽に集中した









けど、











蓮、やっぱり君が頭から離れないよ。