無表情で突っ立って彼女等を眺めていると
「ちょっと」
そう手招きされる。
授業が終わってすぐのクラスの子達の視線が私と彼女達に向けられる。
しかし、一瞬の沈黙の後また賑やかに教室には話し声があふれだす。
「……。」
彼女達の場所までくると
「聞きたいことあるからさ、一緒にお昼食べよ!」
「……。」
「あっ私達は隣のクラスなんだけど…ここで自己紹介もなんだしとりあえず場所移動しよ。ね?」
また男…絡みかな。
いや、でも別にまた何もないし。
まぁ…
「…別に良いよ。」
そう私が言うと
「よかったー」
そう言って私の手をひき
「行こっ」
引っ張り歩きだす。
購買の近くにあるベンチに連れて来られた。
どうやら場所はここらしい。
「藤崎さん、お昼は?」
「あぁ、まだ買ってない。」
「そっか、まってるから買ってきなよ。ここで待ってるからさ。ね。」
そう言われ、購買には行くものの並んで買ってると時間がかかる。
彼女達は私に話しがあるらしいし…
少し辺りを見渡す。
結局、購買では買わず近くの自動販売機で紙パックのジュースを買った。
それを手にさっきの場所へ戻った。
