ハントウメイ



たった二回。

たった二回しか話していないのに

彼とのあの空間が好きだと思えた。












教室につくともう授業が始まっていた。

視線が痛いなか席へつくと

「藤崎だな、遅刻か」

先生が話しかけてくる。

「理由は?」

「…寝坊」


「はい。わかった、すぐ準備してな」

「………」


「それじゃさっきの続き始めるぞ」

授業が再開される。


勉強は嫌いじゃない。

てゆうより、好きか嫌いかなんていうのもよく解んないや。

ただ授業は嫌い。



あぁダルい。

黒板に書いてある文字をノートに写してるとチャイムがなった。


「はぁ。」


って次はもう昼休みなんだ。

お昼買ってないや。

購買行くかな。

机のうえを片付け席を立つ。



「藤崎玲さん!」


教室のドアの方から名前を呼ばれ振り返えると、そこには数人の女子が立っていた。