男子、恋をする


バカ那津なんかに宥められるのもプライドが許さないし。


「そんなにムキになって怒るなって。……澪斗きゅんの怒・り・ん坊さんっ!」


「触るな抱き付くなバカ那津」


「えーっ。いつもやってんじゃーん」


「してねぇよっ!」



俺の背中に飛び付くなりツンツンツンツンとほっぺたを突っつく那津がウザい。


しかも何故だか抵抗すればするほど那津の腕の力は増していく。


俺の方が体デカイはずなのに……。



「もしかしてさ、大城くんって男の子の方がいけるクチなんじゃ……」



じゃれあう(主に俺がもがいてるだけ)姿を傍観していた乙部がとんでもない爆弾を放り込めば、



「納得だわ」


「するなよ! 違うに決まってるだろっ」


「やーん! 那津嬉しー!」



君原妹の納得に怒る俺に更に那津が顔を寄せてきてキモい。



必死に否定すればする程イジられるってわかってても、



「それなら童貞でも仕方ないなぁ」



那津の呟きにうんうん頷いてる君原妹と乙部に、言わずにはいられなかった。



「童貞で何が悪いんだよっ!!」