男子、恋をする


「なんか正反対だよねー大城くんとお兄さんって」


「そうそう。澪斗きゅんってば、あの週7で違う女の子たちを回してる器用な清兄の弟って思えないくらいウブで不器用だしぃ」


「うるせーな」


「マシなんじゃないかしら。尻軽で引く手数多な男前よりウブで尻の青い男前の方が」



好き放題言ってくれやがって……。

君原妹に至ってはフォローに見せかけてガッチリけなしてるし。


つーか。
いつものポーカーフェイスでサラッと尻とか言うなよ。


黙ってれば美人なんだろうけど何考えてんのかわからん。
やっぱり俺、コイツ苦手だ……。



「しかも童貞だしねっ? 澪斗きゅんっ」


「えーっ! 大城くんってばこんなに男前なのに……」


ケラケラと笑いながらぶっこまれた那津のとんでも発言にみるみるうちに乙部の顔色が変わってく。


なんだよその悲しい目はっ。
やめてくれ……。
勉強に高校生活捧げてた自分が可哀相みたいじゃないかっ。