中庭から校舎に戻る道のり、寿梨の笑顔が俺を複雑な気分にさせていた。 自分は眠れないくらい不安やプレッシャーを感じてる癖に、乙部や会長や……しかも俺や那津の役に立ちたくてヒロインを引き受けてしまう。 陰気で地味なダサ子の癖に……。 なんで他人の為に一生懸命になれるのか。 身の丈に合わない努力を必死にするのか。 そんな寿梨の気持ちが、何でもこなせる模範生徒には理解しがたかった。