「えと、大城くんにみんなが憧れてるのは……その、本当のコトだし……すごいな、て……」
突然の出来事で全員がポカンと呆気にとられる中で、緊張したような表情で発した言葉。
消え入りそうな語尾と共に寿梨の顔が俯き、枝垂れた前髪でその表情は見えなくなってしまった。
俺……庇われ、た?
そう理解するまでに、多分三十秒はかかったと思う。
「そ、そうそう! だからヒロインが決まらなくて大変なくらいだもん!」
「そうね。だからこそ頭が痛いところでもあるわね」
フォローを入れるかのように言葉を添える両脇の二人。
結局ああして尻拭いされてる奴に庇われるなんて……情けなねぇな、俺。
でもちょっと……助かったかも。
なんて思ってる自分を慌てて打ち消した。
そんなことを思いながら溜め息をついてる俺を、那津がくるりと振り返る。
良かったじゃん!
ニカッと笑い、口パクで言ったのをワザとシカトした。
……良いワケないっての。
あんなダサ子に庇われるなんて……恥ずかしい。

