だから……不意打ちでそんな顔するなってば!
やっぱりやっぱり俺ってどうやら不意打ちの笑顔ってヤツに弱いんみたいだ。
キュンと縮こまった心臓の余韻に浸りながら食べたお粥は、
「…………甘マズ」
砂糖の甘味がよく効いた今までで一番マズイ味をしていた。
そして俺は思った。
さっきのキスが甘く感じたのは恋心のせいだけじゃなく、紛れも無い事実だったんだなーって……。
そんなことを思いながら意識は瞬く間にふらっと遠退いていってしまう。
まさかこの後。
熱に追い討ちをかけるように食中毒にかかり、丸一週間学校を休むことになるなんて……。
この時の俺は夢にも思っていなかった。

