「……これで堂々と大城くんをイジメられるわ」
「な、何言ってんだよ!」
クスクスと小さく笑う顔が余裕ありげで、なんか俺ばっかりが緊張してるみたいで癪だ……。
俺……ホントに騙されてないんだろうか。
そんな俺の心配を知ってか知らずか。
「ほら、お粥食べてしまって。薬貰ってくるから」
お粥の入ったお茶碗とスプーンを差し出した顔はいつものポーカーフェイスに戻っている。
でも……ほのかに嬉しそうな色が滲んでて。
そりゃイジメられたこともあったけど。
全ては俺のことが好きってとこに結び付いてた愛情表現って思うと…………なんかこっ恥ずかしくてむず痒い。
まぁ、愛情表現としては歪んでんなって気もするけど……。
薬を取りに行くと言って立ち上がった腕をギュッと掴む。
「あ、ありがとう」
怪訝そうに振り向いた顔に呟くようにお礼を告げれば、
「……大城くんは特別だから」
こう言ってふっと柔らかく微笑んだ笑顔が返ってきて……心臓がまたキュンと縮んだ。

