「バ……バカ那津っ!? おまえ……」
「だってせっかく澪斗がジュリエットちゃんへの不毛な片想いに見切りをつけて鮎花姐の気持ちに応える気になったんだし……と思って、未練残ん無いように俺が食べたげたんじゃん」
「まぁ……そういうことなら仕方ないかぁ」
「んなワケねぇだろ!!」
出鼻を盛大にくじかれて怒り心頭の俺に、ダラダラと長い言い訳を並べる那津とそれに納得してしまう乙部のバカコンビ。
そこで納得するおまえはやっぱり女版那津だな。
絶望にうちひしがれた頭にまたしてもどうでもいいことが過ぎった。
一難去ってまた一難……。
どんなに落ち込んだっておにぎりはバカ那津の胃袋の中だ。
「どうしたんだ?」
冷蔵庫に手をついて嘆く俺とバカコンビの元に、騒ぎを聞き付けた会長と寿梨が怪訝な顔付きで現れた。
今までなら見ただけでモヤモヤしてたツーショットも今はそれどころじゃなかった。

