男子、恋をする


「初心者の澪斗の為を思って、せっかく外でも使える光るヤツにしてやったのに」


「要らん!」



思わず床に落ちていた3連になったコンドームを兄貴に投げ付けてやった。


黒字にド派手な蛍光色の字で書かれた“光る!”に余計に腹が立った。

光る! じゃねぇよ!



泊まり=そういうの、に結び付けるって発想がそもそもオカシイ。



だいたい学校だし他の人間も居るような場所で不謹慎にも程がある。



「そんなことする為に合宿するんじゃないからな」



腕組みをして正論を主張する俺の制服の裾を引っ張り、



「合宿だからこそヤらなくてどうすんだよ! 良いから座れ、使い方なら教えてやっからさ」


「だから! これはあくまでも演劇の成功の為に!」


「性交の為だろ?」


「違うってんだろバカ! エロバカ!!」



こう言ってベッドに座ってた自分の隣に座らせる兄貴の頭を思い切りぶん殴ってやる。



バカに付ける薬は無いって、コイツの為にあるような言葉だな。



どっかで病気とか貰ってきても懲りないんだろう……きっと。



いっそ記憶喪失にでもなれば良いのに……。