頼みの綱である双子の兄はといえば、
「…………」
視線の重なった俺からそそくさと目を逸らす始末。
俺の手には追えない。
レンズの奥の瞳がハッキリとこう訴えていた。
神も仏も無いとはまさにこのことだ……。
サラバ俺の初恋。
せいぜいコイツらの笑いのネタとなって木っ端みじんに散ってくれ……。
寿梨への片想いをバラされると覚悟した瞬間。
「わたしはれっきとした女子よ。ほら」
詰め寄った君原妹に思い切り左腕を掴まれたかと思えば、
「ッッッ!?」
そのままギュッと左手を胸に押し当てられてしまったではないか。
ビックリして頭の中が真っ白になるのと同時に、左手にはふにゃりと確かな柔らかさが伝わってくる。
またしてもハジメマシテの感触が左手に広がって……。
「ぅ……ぐはっ……」
……見た目よりずっと柔らかい。
平静を失った俺の意識が弾けてぶっ飛んで膝から崩れ落ちた。
「お、大城、くんっ!」
「大丈夫か!」
床に強制ほお擦りする俺に、眼鏡の常識人たちが慌てて駆け寄ってくる。

