「でも……猿渡くんとか紅莉ちゃんとか、みんなと話してる時……すごく普通」
ここでバカ那津と女版那津乙部の名前が出されるのは非常に心外だが……。
これが寿梨の警戒心を解いてるならヨシとしよう。
結果オーライだ。
寿梨が俺に少しでも心を許してくれてるってだけで、ヤツらのおかげで慢性トラウマ疾患状態のハートも癒えていくってもんだ。
身も心も軽やかになった俺の足が生徒会室の一歩手前まで来た時。
「それに……」
「えっ?」
「特に……鮎花ちゃんと居る時、すごく……仲良さそうだから……わたし、安心しました」
「なっ!!」
付け加えた寿梨の笑顔が眩しいくらいキラキラで……思わず言葉を失った。
安心って……何にっ!?
親友の鮎花ちゃんと仲良しで嬉しいってならまだしも……安心って。
それってまさか……これからも鮎花ちゃんのことヨロシク的なニュアンス……?
ふざけるな!
どちらかと言えば俺は、あのポーカーフェイスがめちゃくちゃ苦手だっ!

