噂の５人は謎多し!?

雄真はジッと涼輔を見ると、そのまま嬰治に問いかけた。


「――こいつがお前が言ってた奴か？嬰治」

「あぁ。そうだ」


嬰治は雄真の質問に答えていると、義邦が間に入るように言った。


「でもさ！気のせいかもしんねぇけど、俺涼輔の顔どっかで見たことあるんだよな～……」

「見たことあるって、そりゃあ同じ学校なんだし見たことはあるだろう」

「違う！……なんかもっと昔にさ……」


「……」


嬰治は義邦の言葉を聞き、ある事を考えていた。どこかで見たことがある。だが、自分の知っている白犬とはまったくの別人である。だが、嬰治の中では何かが引っかかっていた。

嬰治は引っかかりながらも雄真に聞いた。


「今から暦の所行くけどお前も行くだろ？」

「あぁ。もちろん行く。そのためにさっさと部活終わらしたんだからな？とりあえず着替えたらすぐに行くから、先に行ってろ」

「分かった」


嬰治は義邦と涼輔の肩を軽く叩くとその場から立ち去っていった。雄真はそのまま部室の方へと走っていった。

次の場所へ向かいながら涼輔は次に会うメンバーについて問いかけた。


「なぁ？次に会う奴はどんな奴なんだ？」

「次に会う奴は女だよ。唯一の女子メンバーって所だな」