涼輔はすぐに嬰治を追った。授業中も嬰治の仲間が気になっていた。仲間と言うことは、昨夜のあの場にいた事になる。そうなると自分を助けてくれた事にもなるが、同時に嬰治と同じように人殺しをした人物達にもなる。涼輔は好奇心と少なからずの恐怖感があった。
一方の嬰治は携帯のメールで涼輔に紹介する事を伝えるために昼休みに視聴覚室に来るように送信した。
昼休みになり嬰治は涼輔にバレないようにすぐ様視聴覚室に向かった。視聴覚室に着くと薄明かりだがすでにメンバーが揃っているのが確認できた。
「悪いな。急に呼び出して……」
「別にいいよ!それで何で呼び出したのさ?」
「実は昨夜助けた人物……涼輔に、お前達の事を教えようと思う」
嬰治の言葉に全員が驚いていた。自分達の正体は国家極秘機密なのに、それを涼輔に教える事など考えられなかったからだ。
「俺達の存在自体も極秘なんだぞ!?」
「なのにあいつに教えるって言うのか!?」
周りの批判の声を聞きながらも嬰治は言った。
「そうかもしれないが、涼輔にはある可能性がある」
「「可能性?」」
全員は声を揃えて嬰治に問いかけた。嬰治はそのまま続けた。
「涼輔は俺に言ったんだ。7歳から8歳までに黒い服を着た男に誘拐されたが助けてもらったんだが、その1年間の記憶がないらしんだ。この約10年前の出来事に関連性があるよな……?」
その関連性を考えているとその内の1人が解ったらしく言った。
「もしかして“消えた白犬”の可能性か!?」
「「消えた白犬!!?」」
「正解だ。その可能性があるから俺は言おうと思うんだ」
「――でも間違ってたらどうするのよ?」
「だからこそだよ?じゃあ、放課後にまた会いに行くから。涼輔と一緒にな……。じゃあ解散ってことで……」
一方の嬰治は携帯のメールで涼輔に紹介する事を伝えるために昼休みに視聴覚室に来るように送信した。
昼休みになり嬰治は涼輔にバレないようにすぐ様視聴覚室に向かった。視聴覚室に着くと薄明かりだがすでにメンバーが揃っているのが確認できた。
「悪いな。急に呼び出して……」
「別にいいよ!それで何で呼び出したのさ?」
「実は昨夜助けた人物……涼輔に、お前達の事を教えようと思う」
嬰治の言葉に全員が驚いていた。自分達の正体は国家極秘機密なのに、それを涼輔に教える事など考えられなかったからだ。
「俺達の存在自体も極秘なんだぞ!?」
「なのにあいつに教えるって言うのか!?」
周りの批判の声を聞きながらも嬰治は言った。
「そうかもしれないが、涼輔にはある可能性がある」
「「可能性?」」
全員は声を揃えて嬰治に問いかけた。嬰治はそのまま続けた。
「涼輔は俺に言ったんだ。7歳から8歳までに黒い服を着た男に誘拐されたが助けてもらったんだが、その1年間の記憶がないらしんだ。この約10年前の出来事に関連性があるよな……?」
その関連性を考えているとその内の1人が解ったらしく言った。
「もしかして“消えた白犬”の可能性か!?」
「「消えた白犬!!?」」
「正解だ。その可能性があるから俺は言おうと思うんだ」
「――でも間違ってたらどうするのよ?」
「だからこそだよ?じゃあ、放課後にまた会いに行くから。涼輔と一緒にな……。じゃあ解散ってことで……」
