「あなたが朱夜くん?」 聖奈の母親は訊いた。 「はい、そうです」 朱夜は答えた。 「初めまして。聖奈の母親です」 聖奈の母親は頭を下げた。朱夜も頭を下げた。 「朱夜くんのことは、あの子から聞いてました」 母親は言った。朱夜は軽く頭を下げた。