純愛school★boy


「ごめんね、桃ちゃん。あいつは早瀬叶。口は悪いけど、バスケ一筋のいいやつなんだ」

そうですか、と返事をすると、既に叶はバスケットボールと共に駆け出して行った。


ほんとにバスケ一筋なんだ…


「ところで桃ちゃん。僕のお願い、ひとつだけ聞いてくれるかな?」

問いかける瞳が妙に艶っぽい。
神に見つめられて、あたしは思わず「はい」と答えずには居られなかった。




「……ヘルパー、やめないでね。」





にっこりと微笑を浮かべる神に、あたしはもう逃げられない事を悟った。