純愛school★boy


「桃ちゃんは僕が案内しとくから、蓮は行って。また寮長会議に遅れたら、生徒会長に怒鳴られるよ」

も、桃ちゃん!?

思わず突っ込みたくなる気持ちをこらえ、一向に慌てた様子のない蓮に目を向ける。

どこを見るわけでもなく、ただぼんやりとした瞳が印象的だと思った。



陽だまりのような蓮の金髪が見えなくなり、視線を戻すと、神はあたしをじっと見つめていた。


「あの…、何か…?」

あたし何か変なことでもしたかな…?