当然のことながら、学園が広ければ、寮も広い。 住む世界のスケールの違いに圧倒されながらも、寮の玄関のインターホンを鳴らすと、中から整った顔立ちの寮長らしき人が現れた。 「…誰?」 「あっ、はじめまして!今日からヘルパーとしてお世話になる桃井絵里です!」 「…絵里、ね。俺は寮長の相澤蓮。蓮でいいから」 すっごい綺麗なひと… 思わず蓮の整った顔立ちに釘付けになる。