「美香が何と言おうとも、絶対会わない!」
俺は美香の両肩を掴んで言った。
風で、美香の長い髪が少し俺にかかる。
「奏……」
美香は視線を俺から外した。
頬がほんのり赤く染まっている。
「俺は美香一筋だから」
そう言って俺は美香の赤く染まっている頬にキスをした。
「か、奏!?」
美香はビックリしながら自分の頬を手で覆った。
頬はさっきよりも赤くなった。
「もう暗くなるから…帰ろ?」
俺は美香に手を差し伸べた。
美香は少し照れながらも差し伸べた俺の手を固く握ってくれた。
ヤバい、手握ってるだけなのにニヤけそう。
俺、キモくね?


