「美羽!遅い」 と、翼登場。 あわてて時計を見ると。 「あ~~~~っっ!!!」 8時25分。 大きな声を出した私は周りの人たちから思いっきり白い目を浴びる。 「声でけぇよ。ほら、あと5分なんだからさっさと行くぞ。」 と言い、私の手を引いて早歩きで歩いた。 その行動を見て、私は頬が緩んだ。 言ってなかったけど、私は心臓病を患い中。翼は走れない私を気遣って本当は走らなきゃなんないのに早歩きでいてくれてるんだ。 嬉しくなって、にやにやしていると。 「…何にやにやしてるんだよ……きも」