「…急ぐ気はないのか」

弘は諦めたように言った。


「弘、うるさ~い!さっさと学校行きなよ」

「お前に言われなくてもさっさと行きますから」

…と言い捨て、本当にさっさと学校に行った。



「あんた達、仲いいわねぇ~」

とのほほんと言っているのは母親・愛。
さっきまで私のことやばい顔しながら怒ってたのに…((笑



「あんた、本当に早く食べないと翼君待たせちゃうよ?」

「えっ?…あっ、本当だ。やば~」



翼との待ち合わせ時間は8時15分。その時間にもうすぐなりそうになっていた。


私はパンを急いで食べて、かばんを持って家を出た。