『スキ。』





プシューッと閉まったドアにずっと下を向いていた顔を上げた。


“…あ。”


つい、声がもれてしまった。


あたしはキミに顔を向けるとキミは笑って


“何だよっそのマヌケづら!まだ電車たっぷりあるからお前のお別れの言葉聞いてやるっ”


あたしは、キミの言葉に涙が溢れた。


“…あたしね、今まで自分の気持ちを隠してきた。でも、もう隠すのやめて今言う。あたし…”



あたし…