“あたしっ…何泣いてるんだろっ…ぅっ…馬鹿みたい…” 『―1番線に東京行きが参りまーす。危ないので黄色い線へお下がり下さい。』 そう、人気の少ない駅のホームに響くアナウンスと共にキミは優しく微笑みながらあたしの涙を拭った。 “お前が泣いてどうすんだ。泣く役目はどちらかというと俺だろ?” キミの言葉に笑みが溢れた。