「えぇ~!!今日は新しく出来たクレープ屋行こうと思ってたのに!!」


相変わらずの料理好きが……


「そこら辺の女誘えばいいだろ。お前に喜んで着いてくるぜ」


嫌みを込めて言ってやったら


「ダメだよ!!女の子いたら食べ物だけに集中出来ないじゃん。ほったらかしにしたら怒られるよ」


……そんな理由かい


「じゃあ、奥村たちは?」


「あーあいつらはダメ~。甘いもの嫌いなんだって……」


スイーツでなかったら乗ってきてたであろう。


「じゃあ、諦めるんだな」


「うー」


ちょうどチャイムがなった。


「ほら、授業だ。はやく席に戻れ」


俺が悠斗に言うとしぶしぶ帰っていった。


このあとは、授業を受け、終わったらあしばやに家に帰った。


面倒くさい……


俺はまだ中学生だっていうのに


いつも完璧を求められる…


両親はあまり強要しないし好きにさせてくれる。


いい人達だ。


だか、親戚や取りまき連中はいつもどうやって取り入ろうか


様子を伺っている。


そんなやつらに隙を見せたくなかったから今の状況になったのだが……


よけい周りから期待される羽目になった。