そして今回もバリーは浅はかに考えた。

もしサシーの情報が完全に正しいとすると、サシーとのよい関係を保持したほうが、自分たちにとって有利なのだと。

サシーはコロンビアと密着な関係を保持してる。

そしてバリーはヤンが死ねばサシーが喜ぶと思い、ヤンの始末を命じた。

それでも前払いで払った金額のことを考えると、はらわたが煮えくり返る気分であった。

そして当のヤンはというと、その夜、必死に殺さないでくれと懇願し、彼が知り得る限りの情報の船の場所まで提供して、命乞いをした。

しかし、

「そんなことはとうに知っている。」

と、結局肩から両腕をチェーンソウで切り落とされた。

その後、着ていたスーツの上着の中にその両腕を入れられ、その上からネクタイでくくって切られた両腕が落ちないように細工されたまま、夜のエンパイアステートビルディングの前で降ろされた。

チャイニーズ.スタイルだとサザナーズアクセントの男が笑った。