キャンディ

車は埠頭の倉庫のそばにある、高くコンテナが積み上げてある場所で止まった。

男たちは車からヤンと二人をおろし言った。

「ヤンは確かにこの女がキーだと言ったんだな。時間稼ぎなんじゃないか?まぁいいか、聞いてみよう。おい女、どこにある。」

ルイには何がなんだかわからなかった。

「アイ キャント スピーク イングリッシュ…。」

を何度連呼したことか。

実はこの男たち、あのバリー.コステロの手下だった。

三人いる中で、一人の男は足を引きずり、もう一人は若い丸坊主のアジア系、そしてもう一人はきついサザーナーズ.アクセント(ジョージア州やルイジアナ州、ケンタッキー州などの南部のなまり)があった。

サシーからすでにヤンの手口を聞いていたバリーが、先手を打ってきたのだ。

そしてあわよくば、どれほど粗悪であろうが、その商品も手に入れてしまおうと考えていた。
それというのもすでに半分の金額を香港の銀行経由でヤンの組織に払っていたからだった。

あのバリーも砂を噛むような面持ちであったろう。