大河の手伝いもあり、VIPフロアーよりも早めにレジも締めれた事もあり、今夜だけは…夜間金庫へお金を納めずに私一人だけだけど、帰れる事に。



「お先です」


いつもの様に、ブーツを履き、綺麗に掃除の行き届いたツルツルの廊下を歩き、エレベーターを目指した。


一日の終わりに、ビルの窓から見るこの夜景がいつのまにか日課になっている。


今夜は、クリスマスの夜らしく、光の中に白い雪が舞い降りていて、まるでフルターが掛かってるように綺麗に見える。


こんな日々が続いていたら、私は後何回この夜景がみれるのかな?


ため息混じりでボタンを押していたら、後ろから大河が声を掛けてきた。

「お疲れ。今帰りか・・?」


「お疲れさまです。はい」


静かにエレベーターの扉が開いた。


二人っきりで乗り込むエレベーター。


変な沈黙が入り、ちょっとだけ緊張。


「ライターありがとうな」


沈黙に耐え切れなかったのか大河が先に口を開きはじめる。

「いいえ。約束したから」

「そっかぁ。まさか本当にくれるとは思わなかったよ」


左肩越しから見上げる大河は、照れくさそうに見える。


冗談で言ったんだろうなとは少し思っていたけど、まさか本当に冗談だったとは・・



軽く後悔・・







「お前さ、これから付き合えよ!」




「はひッ!?」